よくある相談

Q.歯みがきはいつから行えばいいですか?
乳歯が生え始めたら歯みがきの習慣づけをはじめましょう。まず、お子さんをあお向けに寝かせ、頭を保護者のひざの上に乗せ、口の中を観察することからです。また清潔な指で口の中を触ることもよいでしょう。子どもは口をいじられることに慣れてきます。慣れてきたらガーゼを巻いた指や乳児用の歯ブラシで歯に触れる練習から始めましょう。

Q.歯ブラシはどのようなものがいいですか?
毛のついた頭の部分が小さめの歯ブラシ(歯2本分くらい)で、毛が柔らかく毛先が丸く加工してあるほうが磨きやすいでしょう。お子様用と仕上げみがき用と2本用意しましょう。仕上げみがき用は保護者の方が持ちやすいように柄の長いものを選びましょう。小児用の歯ブラシは噛んで広がりやすいので硬めになっているので、歯みがきをすると痛いので子どもが嫌がります。優しく磨きましょう。

Q.歯みがきは一日何回必要ですか?
歯ブラシに慣れることが目的の時期は、お子さんの機嫌のよい時や保護者に余裕があるときに行い、慣れてきたら毎食後1日3回の歯みがきが習慣となるように徐々に回数を増やしていきましょう。

Q.歯ブラシはどのくらいで交換したらよいですか?
歯ブラシの毛がひらいて、後ろから見て毛がはみだしてきた時です。1か月に1本ぐらいが目安です。小さいお子さんの場合は、仕上げ磨き専用の歯ブラシを別に用意しておくといいでしょう。

Q.歯磨剤は、いつから使ったら良いですか?
歯磨剤は、吐き出しうがいができるようになるまであまり使わない方がいいと思います。
あまり大量に使うと、口の中が泡だらけになり、かえって良くみがけなくなりますので、使う場合は少しだけつけるようにしてください。通常は吐き出しが出来る1歳半頃からがいいでしょう。
寝かせ磨きは、歯磨剤を飲み込んでしまうので注意しましょう。定期的に歯科医院でフッ素塗布をしましょう。

Q.受け口(反対咬合)は遺伝しますか?
歯並びは、遺伝的要因もあります。たとえば、祖父母や両親が受け口(反対咬合)ならば、お子さんもそうなる可能性が大きいので注意が必要です。最近、舌を上に挙げるのが下手なことが、受け口と関係あることがわかってきました。舌を上手に動かすトレーニングや簡単な装置を利用することもあります。乳歯が生えそろう3歳ぐらいまで様子をみて自然に治らないときには一度相談して下さい。

Q.歯が足りないと言われました。どうすればいいでしょうか?
特に下の前歯が足りないことが多いようです。乳歯が足りないからといって、永久歯も足りないとは限りません。乳歯のときは経過をみて、永久歯に生え代わる頃に顎全体が写るレントゲン写真を撮ってもらいましょう。そのとき、永久歯の数などの詳細がわかりますから将来の歯並び・咬み合わせについて相談しましょう。

Q.親が歯並びが悪いと、子どもも悪くなりますか?
歯並びが悪くなるのは3つの要因があります。一つ目は、乳歯をむし歯などで早く抜き永久歯の生える場所がなくなるため。二つ目には、歯と顎の骨の大きさのバランスが悪く永久歯の生える場所がないため。三つ目は、遺伝的な問題です。最近では、永久歯の歯並びが悪くならないように、乳歯の時期から簡単な装置を利用した方がよい場合もあります。最良のタイミングで治療ができるように、定期的に経過をみていきましょう。

Q.フッ素が歯にいいと聞きました。いつから始めればいいですか?
歯が生えた後、唾液中に含まれるカルシウムが歯に付きさらに硬くなります。だから生えて間もない時期の歯は、まだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいのです。フッ素は、歯を硬くする作用があり、乳歯・永久歯に関わらず生えた直後に塗るのが最も効果的です。ただし、フッ化物はむし歯予防の万能薬ではありませんし、多量にとることはおすすめしません。塗ったからといって安心せず歯みがきの習慣やきちんとした食生活をすることです。

Q.甘いものが大好きです。上手な食べ方を教えてください。
お茶や水などと一緒に食べるようにしましょう。また、だらだら食べるのではなく、おやつの時間として食べる時間を決め、食べる回数は1日1~2回にしましょう。また、甘いもの以外にもいろいろな食べ物を加えてあげることも大切です。食べた後の歯みがきを徹底するように習慣づけましょう。

Q.乳歯が抜けないうちに、内側から永久歯が生えてきました。歯並びが悪くなるのではと心配です。どうしたらよいでしょうか。
永久歯は乳歯のすぐ下にあって、乳歯の下で乳歯の根を刺激して吸収しながら生えてきます。抜け落ちた乳歯に根がないのはこのためです。 何らかの原因で永久歯が乳歯から離れた位置にある場合、乳歯の根は永久歯の刺激を充分受けず、根が全部吸収されずに残ってしまうことがあります。 そのままでもいずれは自然に抜けることは多いのですが、乳歯の動揺が少ない場合は歯医者さんで抜いてもらいましょう。 また、歯並びのチェックは専門的な知識が必要です。定期的に健診を受け、虫歯ばかりでなく歯並びのチェックも受けましょう。