治療方針
トレーニングについて
一人で検診及び治療ができるために練習を行うことです。いろんな道具を見て、聞いて、やってみることで、不安を取り除け自信がつくようになります。
◆治療をする前にトレーニングを行う利点
押さえつけずに、検診及び治療が一人でできるようになります。
それにより
◎より詳しい検査ができる
◎協力的になってくれるので、よりキレイな処置ができる
◆トレーニングの通院数
3回トレーニングを行うのが基本です。回を重ねれば重ねるほど、上手になり自信につながります。また虫歯がある場合、3回サホライドを重ね塗りすることで、サホライドの効果がよく発揮できます。
この一人デビューの出発点に、通院数が2~3回増えますが、不安を取り除き、安心感を得た状態で検診及び治療を始められることは、いろんな意味できっと近道になりますよ。
サホライドについて
◆サホライドの効果
・虫歯の進行を止めます。
・やわらかくなっている虫歯を固め、削る量を最小限に抑えることができます。
・神経と通じている穴をふさぐため、痛みを和らげ、麻酔をせず治療できる場合があります。
◆サホライドを塗ったあとの注意事項
・30分間飲食を控えて下さい。
・時間が経つにつれて、虫歯に反応し黒くなっていきます。(虫歯が進行したのではありません)
※黒光りするのを目安によく清掃して下さい。
・歯ぐきや唇など皮膚に付いてしまった場合、黒くなっていきますが1週間ほどで色落ちします。
・衣服に付くと黒くなり、色落ちしない場合があります。
・黒く反応した部分は治療するとキレイになります。
歯を守って強くする「シーラント」
◆「シーラント」ってなぁに?
①歯みがきの難しい「奥歯のみぞ」は、虫歯に大変なりやすいと言われています。
②シーラントはこの「奥歯のみぞ」を埋めて、虫歯を防ぐ材料です。
③シーラントには、歯を強くして、虫歯から守るフッ素も入っています。
④とっても簡単な処置で、虫歯になりにくい歯に。もう虫歯なんて怖くない。
皆さんもシーラントで虫歯から歯を守りましょう!!
◆糸ようじ(フロス)
みぞの中の虫歯は「シーラント」で予防できますが、次に虫歯になりやすいと言われている場所は歯と歯の間です。歯と歯の間にできる虫歯を予防するには歯ブラシだけでは不十分です。そのため、糸ようじ(フロス)での清掃が必要になります。歯の面に沿うようにそっと挿入し、ゆっくりと前後に動かしながら歯垢を除去してください。力を入れすぎないように注意してあげて下さい。
フッ素のはたらき
◆歯に働きかける
・フルオロアパタイトの生成
エナメル質に耐酸性の強い結晶を作ります。
・再石灰化の促進・歯質強化
ごく初期の虫歯なら自然に再修復してくれます。
◆口の中の環境(プラーク・唾液)に働きかける
・抗酸化作用・抗菌作用
・酸産生の抑制
細菌の働きを抑制して、酸を作らないようにします。
当院では、歯のクリーニング、中学生以下のお子様の定期検診時にフッ素塗布を行っています。フッ素は一度塗布しただけではなく、定期的に塗布することにより効果が出ますので、継続し塗布することをお薦めします。(フッ素塗布後は30分間飲食を避けて下さい)
◆フッ素って本当に安全なの?
フッ素は自然界の物質で私たちが毎日食べるものの中にも含まれています。しかし、フッ素は、塩と同様で、体に必要なものでありながら、大量に摂取すれば害になることもあります。
◆どんな方法でフッ素を応用?
・フッ素塗布
定期検診に合わせて3~6ヶ月ごとに行うことをおすすめします。定期的に塗布しないと効果がありません。
・歯みがき
フッ素入り歯磨き剤をつけて、毎日磨きましょう。